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テレビアニメの動物たち

普段、あまりテレビを観ないのですが、NHKの朝ドラと大河ドラマだけはなんとなく続けて観ています。現在放映中の「なつぞら」のオープニングのアニメーションを見ていると、現代アニメの精緻な絵柄とまた違った、ちょっと牧歌的なタッチが懐かしく、子どもの頃毎週観ていた「世界名作劇場」を思い起こさせます。今ちょっと調べてみたら、このシリーズって毎年1月スタート12月終了だったようで、1年間で1つの物語を放映していたんですね。

ちなみに、歳がばれますが私がよく観ていたのはこのあたりの年代です。

(検索して見つけた主題歌のYouTubeもついでにリンクしてみました)


    (エンディングテーマもいいのでこれも→「おいでラスカル」)

毎週観ていたのはたぶんここまで。続く「ペリーヌ物語」、「赤毛のアン」、「トム・ソーヤーの冒険」はあまり記憶にないのですが、3つ下の妹は夢中になって観ていました。


お話も好きでしたが、魅了されたのは登場する動物たちでした。ロッキーチャックやラスカルはもちろん、アルムおんじの飼い犬ヨーゼフや子ヤギの雪ちゃん、忠犬パトラッシュ、マルコと旅を共にする猿のアメデオが本当に可愛くて、テレビを観ながら絵を描いたりぬいぐるみを作ったりして遊んでいました。「なつぞら」のオープニングアニメの動物たちは、主人公の女の子と一緒に森の中や野原を駆けながら、少女を励ましたり心配したり、にっこり笑ったりしますが、そんな表情も、当時のアニメ番組の動物たちと同じです。幼少期の私は主人公よりも動物の目線で物語を追いかけていたのかもしれないなぁ、と思います。



世界名作劇場の他に、動物もののアニメで大好きだったのはこの3つです。


卵の殻の帽子をかぶった真っ黒なヒヨコが主人公。イタリア生まれのとびきり明るくてちょっとおしゃれなアニメでした。主題歌の「走っちゃお」「かぶっちゃお」のリフレインは、イタリア語への敬意と韻を踏む感じを意識していたんでしょうね。それもおしゃれだなぁ。


子羊のラムジーと、牧羊犬の「いぬのおじちゃん」と、ラムジーを狙う狼しか出てこない、スラップスティックだけど、毎回同じ運びの予定調和がどこまでも平和なアメリカのアニメ。「チキチキマシン猛レース」と同じくらい好きでした。


私の犬好きを決定づけたのはたぶんこのアニメだったと思います。忘れられないのは「捨て犬のテーマ」という挿入歌で、小学校低学年のときに聴いて衝撃を受け、まだ当時は平気で箱に入れて捨てられていた犬や猫をなんとか救えないかと、ひとり保護犬・保護猫活動みたいなこともやったけれど、小学生は非力で実を結ばなくて、悲しい思い出も多いのですが……。涙なくしては聴けませんが、ぜひ聴いてください。「ワンサくん「捨て犬のテーマ



アニメではありませんが、もう少しあとの時代でよく覚えているのはドラマ「黄金の犬」と「炎の犬」。感動的なナレーションは、「ジェットストリーム」の城 達也さんでした。


と、今回はとりとめもなく、同年代以上の方でないとわからない話題になってしまいましたが、大きい仕事が2本終わったのでちょっと息抜きに、朝、テレビを観ながら思い出したことを書いてみました。昔のアニメの動物たちのいる空想の世界と、見え始めた現実の世界を行き来していた、遥か昔の幼少期の感覚を、ぼんやりと思い出したのは不思議なことでした。でも、これだけすぐに並べられるのですから、これら主題歌とそれにまつわる幼少期の記憶も、きっと私の「メンタル・ジュークボックス」の大切な一分野を構成しているのでしょう。


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