穏やかさとポジティブさ

今年ももうすぐ終わりだなと思いながら手帳をパラパラめくっていたら、少し前に見かけてメモしておいたフレーズが2つ出てきました。

「穏やかさは、何かをよくしていきたいというポジティブな力の源泉になる」(雑誌『pen』のウェブ版に掲載されていたコラムより)

「人との明るい関わりの中で道ができていく」(石井ゆかりさんの週刊星占い「全体の空模様」より)


自分が心身ともに一番いい状態をできるだけキープすることが、仕事のパフォーマンスを上げる秘訣であることは常識として知っていましたが、自分の体感覚に落とすまでには長い時間がかかりました。

人間関係で悩みがあったり、解決していない小さな問題が山積していたり、大きな問題が立ちふさがっていたりすると、目の前の仕事に集中しようと思っていてもなかなかできません。怒りや不安などのネガティブな感情にとらわれると、頭の中がそのことで占められてしまって、冷静に動いてくれる稼働部分が少なくなるという体感、みなさんにもあると思います。


暗い情念や怒りが源泉となるエネルギーがあることも知っていますが、たぶん、そういうものがキャラクターに合う人とそうでない人がいるんですね。私の場合は、あまり気持ちを波立たせることなく、穏やかなままの状態のほうがいい仕事ができるし、いい成果が出せるのはほぼ間違いないと思います。


とはいえ、以前は私も「怒りのエネルギー」で仕事をしていたことがありました。気がつくと口癖のように「クッソー」とつぶやいていたり、頭にきたことを家族を相手に延々と喋ったり、週末になると憂さ晴らしの買い物で散財したり。小さな怒りをためるとそういうことになるし、3年に1回くらい本当に許せないと思うことが起こり、怒りに任せて相手を責めて泣かしたこともあります(そのシーンを見ていた人には今でも「あんたのブチ切れはこわかった」と言われる)。でも本来キャラクターに合っていないので、その時はすっきりしたと思っても、あとでぐったりと疲れてしまいました。


いつから、いろんなことに腹が立たなくなったんだろう? 歳を重ねて丸くなったせいもあるかもしれないし、あまり苦手な人と会わなくてすむようになったからかな、とも思います。「嫌いな相手とは仕事しなくていいんだよ。せっかく独立したんだから」とある人に言われて気がついたのですが、そういえばここ数年ご一緒しているのは、好きな人や応援したくなる人ばかりです。


穏やかな気持ちで人と関わり、一緒にポジティブな方向に向かう自分なりの形ができていくと、仕事もうまくいくし、心身ともに健康で幸せでいられる。そして、もっと何かをよくしていきたい、何かできることはないかと心から思える。できれば、その循環の中でこれからも生きていけたらと思う今日この頃です。