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Nice to e-meet you!

新型コロナウィルスの影響が広範囲に及び、長期化の様相も呈していて、心配な今日この頃です。イベントやミーティングが延期や中止になる代わりに、オンライン会議やリモートワークの活用がこんなことで広がるとは思いもしませんでした。

5年ほど前、アメリカのITベンチャーのウェブマガジン編集者の仕事を請け負うことになり、出版業界で長く働いていた自分にとって180度違う環境で、結構カルチャーショックを受けた数年間でした。いろんなデジタルツールを使いこなさないといけないのですが、少し慣れてくると便利だなと思う反面、「え、それもオンラインでやるの?」と驚くこともたびたび。

出張先からでも普通に打ち合わせができるオンライン会議は画期的だと思ったけれど、グループチャットの画面をいくつも開きっ放しにして、メッセージが飛んでくると即レスする文化にはちょっとなじめませんでした(いつもミュートしているので話題についていけなくなっていた)。シャンパンでリモート飲み会している同僚にもびっくり(最近は珍しくないようですが)。海外のチームと初めてミーティングで顔を合わせた時、相手にNice to e-meet you! と言われ、そんな表現があるんだと変なところで感心したのも思い出します。


デジタルツールなんてただの道具なんだから、使いこなせても別に偉くない。でも、道具だからこそ使い方を知っていた方が得する場面も多いですね。コミュニケーションはリアルが一番ということをわかった上で、先入観を持たず、試せるものは試してみる、それで合わないなと思えば採用しなければいい、そんなスタンスがちょうどいいのではと思います。


コロナ騒動にも良い側面はあって、この冬、身の周りでインフルエンザや風邪にかかった人はほぼいなかったし、満員電車のストレスが減ったという話も聞くし、料理研究家の友人は、このピンチは家庭での食を見直すチャンスになるはずだと言っていました。


経験したことのない状況が続くことで、人々の常識が小さな部分まで広範囲に書き換えられていく機会に立ち会っているような感じもします。今の事態が収束した後、意識が変わったことを実感する場面が多くなって、ポスト・コロナ時代の始まりとか呼ばれるのかもしれません。私のごく卑近な例でいうと、ヨガスタジオに通う代わりに、オンラインヨガをやってみたら結構よかった、なんてこともありました。以前は、PCの前で運動するなんて…と思っていたのに。単なる思い込みでした。


とりとめのないポストになりましたが、そんな3月の日々。心配しすぎず、明るいほうに意識を向けて、冷静にしっかりやることをやって過ごしていきたいと思います。

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