『愛せるキッチン、愛する暮らし』

先月初めの投稿で「また途中経過を報告します」と書いたのに、報告する時間をついに取れないまま(思った以上に大変な2冊同時進行でした)、先発の一冊が完成しました。創業以来20年間、600件近いオーダーキッチンをつくってきた、リブコンテンツ代表の田原由紀子さんの書き下ろし『愛せるキッチン、愛する暮らし』(光文社)、好評発売中です。



表紙に写っているのは、刺繍デザイナーの青木和子さん。オープニングは青木さんほか5人5様の実例ストーリー、続いて田原さんの住まいやお仕事への思いを綴ったエッセイ、という二部構成になっています。「これからの人生は、たぶん今までよりは残り少ない、でももしかしたら、今までよりさらに充実した人生になるかもしれない」。イントロダクションに記された田原さんの言葉です。キッチンや住まいを、自分にぴったり合った最高の相棒にすることが、その大きなきっかけになる。実感のこもった各編に、その真実が語られています。


エッセイの中には、「片付けが苦手というのは思い込みかも」「コンロはガスとIHどちらがいいのか」「夫婦だけの暮らしに食洗機は必要か」といった、プロの視点からの実際的なアドバイスも。当初予定していたより、かなりたくさん写真も収録しました。


ブログを長年書いているだけあって、親しみやすく語りかけるような、読みやすい田原さんの文章。とはいえブログと書籍では文章の書き方が違い、初めてのエッセイ集の執筆はとても大変だったと思います。最初こそなかなか筆が進まず悩んでいるご様子でしたが、あれこれと話し合いながらアプローチや構成を少しずつ調整するうちに調子が出てきて、夜中にどんどん原稿が送られてくるようになりました。田原さんは中学生のお嬢さんがいらっしゃるので、夕方から夜にかけては家族の時間。もちろん日中は本業で忙しく、夜更けに執筆時間をとっていたそうです。同じく夜型の私にとってもこの短期集中の執筆期間は、想いがあふれた一編一編を夜な夜な編んでいく、貴重な時間になりました。


昨年秋、持ち込んだ企画書を丁寧に読んでくださり、すぐに社内会議にかけてくださった光文社のベテラン編集者、加藤ゆかりさんのおかげで実現した今回の出版。初めてご一緒したお仕事でしたが、途中何度か発生した大きい&細かい変更にも、快くこまやかに対応してくださり、本当にお世話になりました。頼れる優しいお姉さんのような安心感がすごかった。またぜひご一緒したいので、さっそく次の企画書を作ろうと画策中です。

丁寧なお仕事と言えば、カメラマンの原野純一さんとブックデザイナーの若井裕美さんのお二人にも、度重なる細かいリクエストにきっちり応えていただき、とてもありがたかったです。皆さん、本当にありがとうございました。


11月下旬にはもう一冊、別の出版社からリブコンテンツさんのインテリア実例集が出ることになっています。今はその校了の仕上げ中。夏からずっと駆け抜けてきて、ようやくゴールが見えてきました。良い著者と良いチームに恵まれ、この本を作ることができたことに、心から感謝します。


発売直後、書店で面陳や平積みになっている写真を、田原さんがさっそく何枚も送ってくださいました。私も早く書店に見に行かなきゃ。

サブタイトルにある通り、同世代以上の人たちにきっと響く内容です。ぜひ、お手にとって読んでみてください!