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危険なほど賢いAIの話

(2024年5月10日配信のニュースレターをこちらにも掲載します)


こんばんは。エディターの田村です。

 

数年前に知り合った、ほとんどギークと言っていいレベルのITマニアの知人と、先日久しぶりに話す機会がありました。


 

本題はサクッと10分くらいで終わって、その後は彼の大好物である脱線話「今、AIがどんなに急速に進化していて面白いか」について、1時間近く聞く羽目になりました。

 

面白いには面白いのですが、正直言って半分以上はよくわからない(笑)。でもその中に、印象に残った話が2つありました。

 

1つは、指定の原稿を読み上げた自分の声を登録しておくと、ナレーション入りの動画を作るときなどに、AIが自分の声で字幕を読み上げてくれるアプリの話。イントネーションや抑揚など、本人のクセを忠実に真似てくれて、自分でもびっくりするくらい自分っぽくなるのだそうです。

 

そのギークの彼の声でAIが喋っているところを聞かせてもらいましたが、少しだけ抑揚が少ない感じはしたけれど、ほぼ違和感なく、彼の喋り方をなぞっていました。「話すのが苦手な人の救世主ツールですよ!」と彼。

 

最初は「ちょっと気持ち悪いし、もし犯罪に使われたりしたらどうするんだろう…」などと思ってしまいましたが、自分の声で原稿をよどみなく読み上げてくれるなら、録音しなくていいということですよね。

 

私はまだちょっと使う勇気がないですが、来年くらいには使いこなす人が多くなっているんでしょうか?

 

もう1つは、ChatGPTよりずっと賢いClaude3の話。

 

昨年夏頃、一応使いこなせるくらいにはなりたいと思い、ChatGPTにいろいろオーダーを出して機能を確かめていたことがありました。

 

会話していると「なんか真面目で可愛いヤツ」と好感度は高いのですが、聞き方に工夫が必要だったり、細かいところで若干融通が利かなかったりして、このへんが限度なのかな、と思っていたのですが…

 

「やる気のある新人」がChatGPTくんの印象なら、Claudeちゃんは「キャリア採用の優等生」という感じ。最初から相手に合わせられるし、前回の会話をちゃんと踏まえた対応ができ、とにかく賢い。

 

ある文章のニュアンスについて、わざとすごく細かいリクエストを出してみたところ、ほぼ完璧に修正してきたので驚きました。ちょっと危険なほどの賢さです。

 

こちらは、ほぼ一人で仕事を回しているクリエイターの発信に、きっと役立つツールになりそうな予感。自分の軸さえしっかりあれば、かなり精度の高いアシストをしてくれそうです。使いこなし方をもう少し研究して、お伝えできそうなことが出てきたらまた書きますね。

 

いやーしかし、自分が生きているうちに、ロボットと仕事の会話をする時代が来るなんて思わなかったな…。

 

どうぞよい週末をお過ごしください!

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