理系の集まりに迷い込んだら
- 1 日前
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4月、AI関連のセミナーや勉強会にいくつか参加しました。世の中の動きを知りたいという気持ちもあるし、AIに苦手意識を持っているクリエイターの皆さんに、自然体で楽しくてきっちり使える方法を自分なりに編集して伝えたいという使命感を勝手に持っていることもあります。

IT業界とAIに詳しい方が集まる情報交換会のような食事会になぜか「来ない?」と言われ、普段会えない人と会えそうで面白いなと思って参加したら、案の定、私以外は全員理系の技術者。専門用語が飛び交い、何を喋っているのかほとんどわからなかったのですが、一つだけ理解できた興味深い話がありました。
それは、「AIの使いこなしには3つの段階がある」という話。第1段階が「プロンプト・エンジニアリング」(AIへの質問や指示を工夫する)、第2段階が「コンテクスト・エンジニアリング」(AIに渡す文脈や背景情報を設計する)、第3段階が「エージェント・エンジニアリング」(AIが自律的に他のツールと連携して動くよう設計する)、そういう3つのフェーズがあるのだそうです。
私が呼ばれたのは、「編集者がどんなふうにAIを使っているのかヒアリングしたかった」からだそうで、聞かれるままに答えると、「田村さんは第2フェーズのコンテクスト・エンジニアリングができている。それはなかなか大したことですよ」と謎に褒められました。
正直、その場ではよくわからなかったのですが、そういえば何か作るとき、まず「対象者はこうで、こういう価値観を持っている。◯◯◯、△△△という表現は使わない。礼儀正しく、親しみを込めたトーンにする」などの前提を最初にAIに渡しているなと気づきました。
これ、実は編集の仕事と全く同じ発想なんですよね。取材前には対象者の背景を調べ、媒体のトーンを把握し、読者像を頭に入れてから臨みます。文脈を設定すると、本番で余計な確認が減り、相手の言葉を引き出すことに集中できます。
クライアントとのセッションでも、始める前に3年後からの未来を書いてもらって、どこに向かいたいのか確認してから話し合いに入ります。
チームでの仕事もそうですよね。やっていることは人が相手の時と同じで、「先に文脈=コンテクストを渡しておく」ということ。文脈を丁寧に共有すれば、毎回ゼロから説明しなくても的確なアウトプットが出てきます。
自分としては「この情報があると動きやすいでしょ、先にクロードちゃんにも教えておくよ!」という感じです。それをIT用語では「コンテクスト・エンジニアリング」と表現する、ということなんだな、と理解できました。
しかし、第3フェーズの「人間が介在しなくてもAIが自律的に…」ってちょっと怖いですね。すごいスピードで進化しているこの世界、一体どうなっていくのでしょう。
というわけで、明日も理系の人たちに混じって勉強してきます。
どうぞよい週末&ゴールデンウィークをお過ごしください!




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