(2024年7月26日配信のニュースレターをこちらにも掲載します)
こんばんは。エディターの田村です。
5月中旬に注文していたビスポークのローファー(詳しくはこちらの記事へ)が出来上がったと連絡があったので、喜んで取りに行った6月終わりの週末。そこでまた、人生初の楽しいものに出会ってしまいました。
同じ会場で今度はビスポーク・ジュエリーの展示会をしていて、やばい…という予感はあったのですが、気さくなジュエリーデザイナーの方とすっかり話し込んでしまい、カジュアルにもつけられる上品さがとても好みだったこともあり、気がついたらまんまと?試着する羽目に。
ある棚に、目が釘付けになってしまったアイテムがありました。直径7〜10ミリくらいの丸や四角や楕円の宝石を何種類もつなげたシンプルなネックレスで、そのミックスの仕方がとてもおしゃれでした。
ピンク系、ホワイト系、ブルー系、グリーン系と並んでいて、ブルー系とグリーン系が特に好みでした。ちょうど、この上の海の写真みたいな色合い。2つ手にとって眺めていると、デザイナーのikue wakiさんが言いました。
「よかったらブルー系とグリーン系をミックスして作り直しましょうか?」
「ええっ、そんなことできるんですか?」「できますよ、ビスポークですから」
私、3年前に甲状腺の手術をして、首の前にちょっと手術痕があるんですね。そこがちょうど隠れるくらいの長さにしたいと話したら、ぴったり隠れるサイズに石の個数で調整してくれるとのこと。
そんな話になったら、もう買わないわけにはいきません。衝動買いにしてはなかなかの値段だったのですが、観念しました。
そのネックレスが完成して、今日届きました。アクアマリンとラリマーのブルーの濃淡に、グリーンアメジストとグリーンアマゾナイトが連なり、バロックパールとハーキマーダイヤモンドクオーツという石が取り囲んでいます。
石が持つ波動のことは何も知らないのですが、聞けばなかなかにパワーのある石が入っているとのこと。長さもぴったりで、後半の人生を応援してくれる相棒として大切につけていこうと思いました。
人生の相棒、という言葉を使いましたが、個別の具体的な望みを叶えたオーダーメイドやビスポークって、その人の人生に寄り添う感じがしませんか。
イニシャルを刺繍したハンカチのような小さなものから、家具やオーダーキッチン、果ては家のような大きなものまで、それからモノではなくサービスも。世の中にはたくさんのビスポークがあって、私もそのいくつかを経験しているけれど、どれも大切にしている、リスペクトしているものばかりです。大切にしたくなるのも当然ですよね。
皆さんの人生を彩っているものには、どんなビスポークがありますか? そして、皆さんの作り出すビスポークは、どんな人たちの人生を彩るのでしょうか? 数えたり、考えたりすると、何か気づくことがあるかもしれません。
どうぞよい週末をお過ごしください!
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