高2のクラスメイトが作った街で
- 4月10日
- 読了時間: 3分
更新日:4月11日
先日、海老名にある高層オフィスビルの24階にある会社に出向き、あるプロジェクトのキックオフミーティングをしました。
眼下に広がるのは、神奈川県のちょうど真ん中に位置する新しい街。その先に、晴れた日には富士山や伊豆半島まで見渡せるという、抜けるような眺望です。そしてその風景は、打ち合わせ相手の社長のIくん(友達なのでつい「くん付け」になります)が、長年かけて開発に関わってきた街でもありました。

街づくりは、Iくんの子供の頃からの夢でした。不動産会社勤務を経て自分の会社を作り、地元のさまざまな分野のプロと連携を取りながら、新しいタイプの街を作り上げてきた実績のある人です。
Iくんは、高校2年のときのクラスメイトです。お互い独立してからは、仕事の話を真面目にできる数少ない学生時代の友人として、ときどきご飯を食べる仲でしたが、一緒に仕事をするのは、今回が初めてです。
昨年秋のある日、普段ほとんど開かないFacebookをたまたま開いたら、一番上に、街づくりへの思いを綴った彼の連続投稿が出てきました。面白くて、つい続けて読んでしまいました。
読み終わってすぐ、「読んだよ。すごくいいね! これ、SNSだけではもったいないんじゃないかな?」と思わずメッセージを入れると、「自分の頭を整理するために書いてみたんだけど、もっと書きたいことがあるし、何かにまとめられたらなと思っていたんだよね。近いうちに話聞いてくれる?」とすぐ返事が来ました。
何度かの打ち合わせの後、秋の完成を目指して一緒に本を作ることになりました。出版社からではなく、彼の会社に出版部を立ち上げて、独自ルートで販売することに。なかなか壮大なプロジェクトです。
実は、私が編集者になろうと決めたのも、高校2年のときのことです。その時のクラスメイトと、何十年も経った今、一緒に仕事をすることになりました。しかも彼が子供の頃から夢見てきた街を眼下に見ながら、次世代に伝えたい思いを一冊にまとめるお手伝いをする——そう思うと、感慨深いものがありました。
誰かの言葉や仕事の中に「これは残すべきものだ」と気づいて、形にするお手伝いができること。それが、編集という仕事をしていてよかったと思う瞬間のひとつです。
あなたにも、「そろそろ動き出したいな」「何か形にしたいな」と思っていることはありますか? 自分の仕事や経験を、ちゃんと伝わる形に整理したい。発信したいことはあるのに、言葉にならない。そんなふうに感じている方もいるかもしれません。
最近思うのですが、完璧なタイミングって待っていてもたぶん来ないんですよね。Iくんとのプロジェクトも、ちょっとした弾みというか、たまたまFBを覗いたら投稿があって、勢いで連絡したら「ちょうどまとめたいと思っていた」という返事だったけれど、後日「田村から連絡がなかったらそのままにしていたよ」と言われました。
流れに乗って始めてみたら良い方向に動き出す、ということって、案外多いものです。何かを形にしたいと思っているなら、その気持ちが動いているうちに、まず誰かに話すか、どこかに書いて出してみてください。意外なところから、動き出すかもしれません。
ちょっと異色のプロジェクトですが、そんなことがスタートした今週でした。また折々ご報告しますね。
どうぞよい週末をお過ごしください!




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