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憧れの人に会えた話

  • 5月29日
  • 読了時間: 3分

先週の日曜日、ある憧れの人の新刊発売記念トークイベントのために、新宿のミニシアターに行ってきました。来月発売されるその本にご本人がサインをして、会場で抽選300名の参加者に直接手渡してくれると書いてあり、申し込んでいたんですね。1週間前に当選の通知があり、楽しみにしていました。

 

Photo/Maria Teneva
Photo/Maria Teneva

その人の名は、水谷豊さん。小学生の頃から大ファンで、以来47年(!)、ほぼ同じ熱量で応援し続けています。私の人生でエリック・クラプトンと双璧のヒーローです(どんなに好きか?という話をし出すと暑苦しいと思うので、ここには書きません。書きたいけど笑)。

 

ずっと応援していて不思議だったのは、あれだけの成功を収めているのに、40代に差し掛かるまで「俳優という職業から離れることばかり考えていた」といろんなインタビューで語っているのです。「自分には何かもっと向いているものがあるのではないか、もっと違う世界、向こう側の世界があるのではないかと思っていた」と。

 

その新刊は、俳優としてではなく、2017年以来4作品を監督してきたフィルムメーカーとしての水谷豊さんについての本。なぜ映画を作るようになったのかを、これまでの作品とともに語りおろした一冊です。

 

長年のファンとしては失格ですが、そのへんのストーリーを私は全く知らなかったんですね。映画を撮り始めたと聞いた時、「そうか、キャリアを重ねると、出るだけじゃなくて作りたくなるものなんだな」くらいに捉えていたというか。

 

その本を今読んでいるのですが、俳優の片手間に監督をやるという感じではもちろんなく、結構な覚悟をして映画を作っている、60代からの挑戦の話でした。

 

20代の終わりから温めていて一度は頓挫した夢が、30年以上の紆余曲折を経て花開く過程、4本目の最新映画が大手配給会社を通さない自主製作映画になった経緯など、興味深い話ばかりでした。これから全国を回るそうですが、日本を代表する名優が映画館のない街に映画を届けに行くなんて、素敵ですよね。ニュー・シネマ・パラダイスみたい。

 

もうすぐ74歳になる水谷豊さん、企画や脚本のアイデアが次々に浮かぶそうで、「これがずっと探していた向こう側の世界なんだな」「今から始まったな」と感じるのだそうです。これ、感動するのはファンだからなのかな。いや、普遍的なクリエイションの魅力と楽しみが語られていると思うのです。よかったら読んでみてください。→『YUTAKA MIZUTANI』

 

ところでこの新刊お渡し会、行くまで知らなかったのですが、一人ずつお話しできる時間をかなりたっぷり取ってくれていました。感激して泣いているファンも結構いました。

 

私は何を話したか? 編集者らしく本についての質問でもできたら良かったのですが、全然そんなことはできず、「小学生の時から応援していて、死ぬまで応援します!」みたいなことしか言えませんでした。

 

「僕の方が先に死ぬと思いますけどね」と笑いながら答えてくれた後に、私の下の名前が『熱中時代』のスペシャルドラマで北野先生の奥さんの名前と一緒で嬉しかったと話したら、最後に「またね、あっちゃん」と呼んでくれたことを、ニヤニヤしながら思い出しています。

 

今週は超個人的な話で失礼いたしました。結局、まあまあ暑苦しかったですね。

 

どうぞよい週末をお過ごしください!

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