上達に必要な3つのこと
私は半年前から、吉祥寺のスクールでドラムを習っています。楽譜も読めない、正真正銘の初心者です。
練習曲はずっと、Bon Joviの「Livin’ On A Prayer」です。以前、先生がイントロの中の難しいリズムを「パ ズ ズ パ ズ ズ タン!」という音で覚えさせてくれた、という話を書いたことがありました(→その時の回はこちら)。音符を一つずつ目で追うのではなく、音の連なりを丸ごと体に入れてしまう、という覚え方です。
実はあのリズム、練習の末ついに叩けるようになりました!……と喜んだのも束の間。難所を一つクリアしても、必ずまた次の難所が現れます。イントロに裏拍を入れる、二番以降はバスドラムが変則になる、ハイハットを開くタイミングを合わせる……今も、できないことが山ほどあります。何か新しいことを学ぶというのは、実にこういうことの繰り返しですね。

でも、今の私には先生がいます。「これができたら、次はここ。その次はここを磨きましょう」と、つまずくポイントと、進むべき道筋を一つずつ示してくれます。そして、できたところはちゃんと見つけて、褒めてくれる。これが、本当にありがたいのです。独学でやみくもに叩いていた頃とは、上達の実感がまるで違います。
とはいえ、レッスンの時間だけで上手くなれるわけではない、というのも事実です。一人でスタジオに行って、できないところを繰り返し練習する時間も必要(個人練習で使っているスタジオのスタンプカードが、先日とうとう満欄になり、次回は一回無料です♪)。その積み重ねがあって、初めて次のレッスンに進めます。さらに、仲間との発表会というささやかな本番があることで、ほどよい緊張感も保てます。
そして、これは私がクライアントの方と一緒に何かを作ったり、何かを目指したりするときにやっていることと、とても似ているなと思いました。
一緒にゴールを描いて、「まずはここから始めましょう。できたら、次はこれを」とルートをお渡しすること、ご本人が気づいていない良いところを見つけて、伝えること。急がず、焦らず、一つずつ。先生にしてもらっていることから、大切な気づきがたくさんありました。
そして、もう一つ重要な真実にも思い当たりました。伴走者がどれだけ優れたアドバイスをしても、結局のところ早く成果を出すには、レッスンの外で自分の手を動かし続ける時間が鍵を握っているということ。
一緒に進む方向や方針を決めた後、日々それを実行するのはご本人。そして、人に見てもらう場が、背中をそっと押してくれるモチベーションになり、仲間との時間が勇気になる。何かを教わる側になってみて、自分が提供すべきことの価値を、改めて見直すことができた気もします。
何かが上達するとき、そこにはたぶん、3つのものが要るのですね。進む道筋を示してくれる伴走者と、コツコツ続ける自分の練習時間と、ちょっとした緊張感。この3つが揃うと、人は思っているより、ずっと大きなことが実現できるのかもしれません。
先生と自主練と本番。あなたが今「上達したい」と思っていることには、この3つ、揃っていますか?
どうぞよい週末をお過ごしください!




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