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ノートのパワー

(2023年10月20日配信のニュースレターをこちらにも掲載します)


こんばんは。エディターの田村です。

先日、本棚を片付けていたら

2009年10月から3年ほど書いていた

ノートが発掘されました。

Photo/Luis Soto

2009年といえば、

私が会社員を卒業した年です。

それまで出版社で、

大好きなインテリア雑誌の

副編集長をしていました。

仕事はずっと楽しかったのですが、

ある日ふと「もう会社員はいいかな」

と思い、会社に

「1年後に辞めます」と伝えて

それから1年間で

やりたい企画や本を

全部きっちり作って、

予定通り卒業しました。

百恵ちゃんやキャンディーズ的に

(たとえが古くてすみません笑)

フィナーレにやることをやって

悔いなく卒業しよう!と考えていて

ちょっと引退祭りみたいな感じでした。

Superflyの1stアルバムを聴くと

その当時のことを思い出します。

フリーランスになって1年間は、

気楽な個人事業主でした。

その頃、このノートを買ったんですね。

そこに、考えていることを

全部書いてみようと思いました。

会社員時代には

一切やっていなかったことです。

その頃、書いていたのは

こんな項目でした。

・やりたくないことの明確化

・やりたいことの明確化

・自分のこれからのミッション

・自分のキャッチフレーズ

・どんな自分でいたいのか(外見・内面共に)

・今後1年間の目標(これは毎年書く)

何を書いたのかは

恥ずかしいので秘密にしますが、

当時はやりたくないことを

たくさんやっていたんだなー、と思いました。

その後、わりとすぐに

自分のやりたいことは

法人にした方がやりやすそうだな、

と思うようになりました。

その後、会社を作ろうと思っていた頃に

書いていたのは、こんな項目。

・具体的にほしい成果

・その成果を達成するとどうなるか

・すでに持っているリソース

・成果を取りにいく上で恐れている、自分を抑えているもの

・成果を手にすることは、自分と周りの人々にどんな意味があるか

・最初の一歩としてできること(日付も)

これはたぶん

誰かの助言で書いたんだと思いますが、

書いた結果、結構心が決まりました。

約半年後の10月25日に会社設立して、

早いもので、現在第14期です。

ずっと順風満帆だったわけではなくて、

失敗も頓挫した目標もありました。

でも、書いたことの8割くらいが

書いたのを忘れていたことを含め、

細部まで現実になっていたのは

ちょっとした驚きでした。

仕事の成果の話だけじゃなく

「こういう人になりたい」という

自分のあり方みたいなことも書いてあって、

今、自分はどのへんまで来たのかな、

まだまだだな〜、とも思いました。

「昔書いたノートが出てきて、

書いたことがほぼ現実になっていた」

という話、クライアントの方からも

時々聞きます。

書いている人、多いですよね。

書き終わったら

そのまま忘れているようで、

実は無意識に記憶されている、

自分を導く地図や羅針盤のような

ノートのパワー。

皆さんは信じますか?

信じてみると、

たぶん、きっと、

いい作用がありますよ。

古いノートを見て

改めてそう思ったので、

今週はこんな話になりました。

どうぞよい週末をお過ごしください!

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