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レシピの行間

(2024年5月3日配信のニュースレターをこちらにも掲載します)


こんばんは。エディターの田村です。



長いおつきあいの料理研究家、上田淳子さんから今朝メールが届きました。「こんな新しいこと始めます。たくさんの人(特に若い人たち)に聴いてほしいので、よかったらぜひ周りの方に伝えてください!」

 

著書が多数あり、雑誌にもTVにもたくさん出ている上田さんが初挑戦したメディアは、ポッドキャスト。若い聞き手の方と一緒に、1回1テーマのトーク番組を立ち上げたそうです。タイトルは「料理たのしくなる相談室」。

 

料理本に載せる話ではないけど、知ってほしいことがありすぎて…というのが、始めた動機だそう。以下、上田さんの言葉の要約です。

 

「レシピを文字で伝える際にずっと気になっていたのが、実は伝えきれない細かい話や、そうする理由が山ほどある、ということ。

 

毎回レシピを見れば作れるのは大切なことだし、作り方を丸暗記すれば料理はできるけれど、レシピが見つからなかったり、忘れてしまったりしたら二度と同じものは作れないことになる。

レシピに振り回されることなく、なぜこういう下処理をするのか? どうしてここで味をつけるのか? どこまで炒めるのが正解なのか? 

 

作り方以前のそんな理由を理解した上でレシピを見ると、もっとスムーズに楽しくおいしく作れる。レシピがなくても記憶の片隅に残って、似たようなものは作れるようになるし、ひいては得意料理になっていく。実はここが一番大事なこと」

 

上田さんは25年以上前から、ずっとこのことを言っていた気がします。レシピはもちろん、料理の作り方をわかりやすく端的に伝えるためにある。でもスペースの都合上、語り切れない「行間」も存在していて、そこが本当はすごく大切。

 

そこが作る人の腑に落ちたら、そのレシピはその人が一生使いこなせる宝物になる。派手でもキャッチーでもないけど、一番大切にしたい真実。上田さんの試行錯誤に一時期伴走していたことがあるので、このことに対する彼女の強い思いは、よく覚えています。

 

たくさんのレシピを世の中に届けて今、満を持してのポッドキャスト。第1回のテーマは「ゆでたまご、きれいにむきたい!」。ゆで卵の話題だけでたっぷり12分、聴きに行ってみると、なるほど!

 

記憶に残る楽しいエピソードトークで、もうゆで卵の殻むきでイライラしたり、凸凹の仕上がりに落ち込むことはないだろうな、と思えました。

 

ぜひSpotifyで聴いてみてください。そしてお知り合いの若い方々にも、よかったら教えてあげてくださいね。→料理たのしくなる相談室

 

連休真っ只中の週末、どうぞ楽しくお過ごしください!

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