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家づくりへの愛情を

(2024年11月22日配信のニュースレターをこちらにも掲載します)


こんばんは。エディターの田村です。

 

今週は、建築家・大塚泰子さんが代表を務める「ノアノア空間工房」さんのウェブサイトをご紹介させていただきます。長くお使いだったホームページを全面リニューアルし、今月初めにオープンしたばかりのできたてほやほやです。

 

Photo/Junichi Harano

『小さな家のつくり方』(草思社)という著書もあり、デザインした家は100軒を軽く超える大塚さん。初めてお会いした時から「小さな家の設計が大好き。可愛くてワクワクするし、難しい条件の敷地に魅力的な建築を作って、こんなに快適に楽しく暮らせるんですよと知ってもらいたいんです」とおっしゃっていました。

 

小さな家のポジティブな側面を語るその一言一言に、「狭小住宅」というあのちょっと冷たい?呼び方とは正反対の温かな愛情が表れていて、とても素敵だなと思いました。

 

撮影で六本木のアトリエを訪ねると、壁一面を埋め尽くす圧倒的な(でもすごく可愛い)白い建築模型の棚が印象的でした。(上の写真はその壁の写真で、ウェブサイトからお借りしました。撮影に伺った時のお話はこちら→「ファーストコンタクトに感謝」)

 

トップページをどうしようかと話していた際、ある海外の建築事務所のウェブサイトを、こんなのどうですか?と言って見せてくれました。それは、スケッチブックにペタペタと事例写真を貼ったようなビジュアル。写真の大きさも縦横比も不揃いで、外観と内観、引きとクローズアップが画面にランダムに躍り、イラストや動画も混じっていて、すごく自由な感じでした。

 

「見やすくわかりやすい構成であることはクリアした上で、このくらい自由な感じが欲しいんです」と大塚さん。それは、家づくりってもっと自由でいいんだよ、というメッセージにもなると。

 

そのエッセンスをくんで、こんなトップページになりました。

 

大塚さんが大切にしていらっしゃる価値観は「Philosophy」のページにもまとめています。文面案を提出したらすぐに「私の思いを的確に美しく綴っていただき、素晴らしくて、電車の中で思わず涙が溢れてしまいました」と、ありがたいお返事をいただきました。

 

立体作品や版画などを創作するアーティストとしての顔も持つ、大塚さんの自由な精神と、小さな家への愛情と、まっすぐで真剣な熱意を、各ページで表現できていたら嬉しいなと思います。

 

ウェブサイトは完成してからがスタートと言われますが、世界観を表現するのは第一段階で、次はそれをできるだけたくさんの人に届けることが課題になりますね。大塚さんとのプロジェクトはまだ続いているので、今後はそんな相談もしていく予定です。

 

事例がとにかくたくさんあるので、まだ工事中の事例ページもありますが、これからどんどんアップされていくはずです。ページが充実して、たくさんの良いお客様が見に来てくれますように。

 

今週は制作事例のご紹介でした。どうぞよい週末をお過ごしください!

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