小さな一歩が大きな答えに
- Atsuko Tamura
- 5月29日
- 読了時間: 3分
更新日:6月6日
(2025年5月30日配信のニュースレターをこちらにも掲載します)
こんばんは。エディターの田村です。

最近、サポート中のクリエイターの方々との会話の中で、興味深いパターンに気づきました。
それは「行動する前」と「行動した後」の相談の質の違いです。
クリエイティブな仕事をしている人は、頭の中であれこれとシミュレーションするのが得意な傾向があります。「もしこうしたら、こうなるかも…」と想像力が働くのは素晴らしい能力なのですが、時にそれが行動の妨げになることがあるんですね。
ワークショップに参加された方たちの中でも、その後着実に進んでいる人とそうでない人がいらっしゃって、実は、成果を出している人には一つの共通点があるんです。それは「とりあえずやってみて、それから相談する」というスタンス。
例えば、サービスメニューを作った後、「これでいいか迷うのですが…」「やったらうまくいきますか?」「これを出して本当に大丈夫でしょうか?」と質問してくる人よりも、「こんなふうに作ってみました、どうでしょう?」と一度形にしてから相談してくれる人の方が、圧倒的に進みが早いんですね。
何かたたき台があればアドバイスもしやすいし、その人自身も「ここをこう変えてみよう」という具体的なアクションに移しやすくなります。
もちろん、不安や心配を感じるのは当然のこと。特にクリエイティブな仕事では完璧を求めがちだし、自分の作品は自分の一部のようなものですから、世に出す前のドキドキ感は誰もが持つものです。
それに、心配事の大半は実際には起こらないもの。想定外の出来事があったとしても、その時はその時で対応すればいいんですよね。先々週書いたように、それはむしろチャンスかもしれません。
一番もったいないのは、頭の中だけで考えて、動かないこと。まずは小さな一歩でいいので、何か形にしてみる。チラシなら配らなくてもいいから作ってみる。発表しなくてもいいから、ワークショップの構成だけでも作ってみる。
そうやって少しでも形にしたものがあれば、「ここをもう少しこうしたらどうでしょう?」という建設的なアドバイスもできますし、ご自身も「ああ、こういうことか」と具体的な気づきを得られます。
特に、何か発表したり、開催したりするものの場合「果たして人は集まるのか」「内容は役に立つのか」「料金は適切か」など、心配は尽きないもの。でも、一度やってみれば、相手の反応があるわけですから、「ああ、ここを改善すればいいんだ」とわかり、回を重ねるごとに良くなっていくものです。
何か新しいことを始めようとしているなら、完璧を求めすぎず、まずは小さくちょっとだけ、何かを進めてみませんか? それから誰かに聞いてみてください。踏み出したその一歩が、次の勇気と、多くの答えを運んできてくれるかもしれません。
どうぞよい週末をお過ごしください!
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