本当に伝えたいことは何だろう
- Atsuko Tamura
- 7月3日
- 読了時間: 3分
(2025年7月4日配信のニュースレターをこちらにも掲載します)
こんばんは。エディターの田村です。

先日、長いお付き合いのクライアントから、こんな相談を受けました。
「おかげさまで理想的なお客様に来ていただけるようになったし、目標にしていた売上も達成できています。それは嬉しいんだけど、最近何か物足りない感じもあって。次は何を目指せばいいのでしょうか?」
素晴らしい成果を上げている方の言葉に、ハッとしました。そして改めて考えてみたのです。私がクリエイターの方向けのサポートの仕事を通して、本当にお伝えしたいことは何なのだろう、と。
クリエイターの方々に近い位置にいた編集者の私は、自然発生的にこの仕事をするようになり、初めは、教えてほしい、作ってほしいと言われたことをサービス化してお届けしていました。
編集・制作分野では、クリエイターのスキルやセンスや世界観を上質なショーケースに入れて見せるオフィシャルな表現手段を考え、作ること。その人らしさが全面に出た、自分の気持ちにぴったりフィットする発信の手助けをすること。
マーケティング分野では、クリエイターが自分の力でお客様を集められるようになるための知識と実践方法、本当に会いたいお客様とだけ仕事をし、経済的にも時間的にも余裕を持つために知っておくべきことをお伝えすること。
そんなふうに考えて、例えば、効果的なプロフィールの作り方、オフィシャルなメッセージの書き方、サービスメニューの組み立て方と魅力的な見せ方、オールインワンでツールになるウェブサイト、クリエイターらしいスマートなマーケティングなどをお届けしてきたわけです。
でもこれらは、いわばテクニック的なことなんですね。確かにとても大切ですし、これらを通じて実際に成果を上げられた方もたくさん知っています。
そして、続けていくうちに気づいたのは、同じノウハウを学んでも、なぜかうまくいく人とそうでない人がいるということ。テクニックを超えたところに、何か大切なものがあるのではないか、と感じていたところでした。
成果を上げている人、その途上にいる人とたくさん接してわかったのは、最終的には「幸せな人生を送るための自分のあり方」のような話になっていくことでした。
自分らしい働き方ができているか。本当に会いたいお客様と出会えているか。収入だけでなく、心の充実感も得られているか。誰かと比べて無意味に萎縮していないか。自分に嘘をついていないか。目先の成果だけでなく、長期的な視点で自分の人生を考えられているか。
実は私自身、目標にしていた収入をある程度安定して得られるようになったのは、ノウハウを知ったからではなく、こうした「自分のあり方」を見つめ直したことがきっかけでした。
もちろん、具体的な知識や実践的なテクニックはある程度必要です。でも本当に大切なのは、それらを使って「自分はどんな人生を送りたいのか」「どんな価値を世の中に提供したいのか」を明確にすることなのかもしれません。
冒頭のクライアントの方には、こんなふうにお答えしました。「次の目標も、きっと今のステージに進んだご自分の中から出てくると思います。今度は数字ではなく、どんな気持ちで毎日を過ごしたいかを考えてみましょうか?」
皆さんは、どんな「自分のあり方」を大切にしていますか? そして、どんな人生を送りたいと思っていますか? やや抽象的な問いですが、そこを明確にすると、次のブレイクスルーが待っているかもしれません。
暑さはこれからが本番のようです。体調に気をつけて、どうぞよい週末をお過ごしください!
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