作風を変えたくなるとき
- Atsuko Tamura
- 9月12日
- 読了時間: 3分
(2025年9月12日配信のニュースレターをこちらにも掲載します)
こんばんは。エディターの田村です。
私のところにご相談にいらっしゃる方は「今までの作風やアプローチ、対象となるお客様を変えたい」という方がとても多いように思います。

例えば、「初心者向けの簡単なものが人気だったけど、今後は上級者向けの本格的なものもやりたい」「気軽に頼めるイメージから、ハイエンド層に向けたイメージに変えたい」「可愛い作品が好まれるが、本当はもっとモダンで大人っぽいものを作りたい」「カジュアルで親しみやすい雰囲気から、洗練されたプロフェッショナルな印象に変えたい」。「手頃な価格帯の商品が売れているが、もっと本格的で付加価値の高いものを作りたい」…
お客様の要求に応えているうちにどうしても、簡単、シンプル、気軽、お手頃…と言った多数派の方向に行ってしまうのは世の常。だけど、本当にやりたいのはこっちなんだよな…という思い。クリエイターなら誰もが一度は感じることですね。
この変化への挑戦は、実はとても自然なことだと思います。クリエイターとして経験を積み、スキルが向上すれば、より高いレベルの作品に挑戦したくなるのは当然です。
とはいえ、そんなに急に変えるのは難しいし、築いてきたブランドイメージやお客様との関係は…という問題もあると思います。
そこで、いくつかアプローチを考えてみました。ご自身の個性や扱っている商品、属する業界などにもよりますが、わりとうまくいく方法です。
1. 段階的な移行を計画する
いきなり全てを変えるのではなく、現在の顧客層を大切にしながら、新しい層にも徐々にアプローチしていく。例えば、「初級→中級→上級」のようなラインナップを作り、既存のお客様にも成長の道筋を提供する。または、「ベーシックライン」と「プレミアムライン」の両方を展開する、既存サービスに「アドバンス版」や「プロ仕様」を追加する、価格帯別にメニューを分けて選択肢を増やすなど。
2.小さく試験的に始める
いきなり大きな変更をするのではなく、限定企画や特別プロジェクトとして新しい方向性を試してみる。反応を見ながら調整していけばリスクを最小化できます。
3. 新しい挑戦を「進化」として伝える
変化を否定的に捉えるのではなく、「これまでの経験を活かした新しいチャレンジ」として前向きに発信する。既存の顧客にも、あなたの成長を一緒に応援してもらいましょう。
4. 自分の軸を改めて明確にする
表面的なスタイルは変わっても、あなたが大切にしている価値観や美意識は一貫していることを伝える。それがあなたらしさの根幹であり、どんな作品にも通底するものです。
市場の要求と自分の志向を完全に一致させることはもちろん難しいですが、その間で上手にバランスを取りながら、少しずつ理想に近づいていくことは十分可能だと思います。70〜80%くらいを目指せれば、おそらく上々です。
最近知り合った、とても成功されている素敵なアーティストの方が、こんなことを言っていました。「自分の作風の自然な変化が、新しいタイプのお客様のところに連れて行ってくれる感じがしています。頑張って営業するより、流れに任せたほうが良い展開になることが多いです」と。
その通りで、最終的には自分の勘を信じるのが一番いいと私も思います。大切なのは、変化を恐れず、でも焦らず、自分らしさを失わずに進んでいくこと。
いずれにしても、こういったことで悩むということは、ステージが変わるタイミングが来ているという良い兆候です。大丈夫ですよ!
皆さんは、今の作風やアプローチに満足していますか? もし変えたい部分があるとしたら、どんな方向に向かいたいですか?
どうぞよい週末をお過ごしください!




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