クリエイターズ・インタビュー 石黒久美子さん(インテリアデザイナー)

今回は、インテリアデザイン、自身でセレクトした輸入家具や照明の販売、そしてそれらを使った空間づくりに携わる住まいのプロをご紹介します。ファヴォリインターナショナルの代表を務める、インテリアデザイナーの石黒久美子さんです。


インタビューの冒頭でみなさんに聞いている質問なのですが、石黒さんは何のプロフェッショナルですか? ご自身の表現で教えてください。

みなさんの住まいや職場で、思い描く理想の空間や夢の暮らしを具現化し、実現するお手伝いをするプロです。


インテリアデザインとインテリアアイテムの販売、両方に携わっているのが石黒さんのお仕事の大きな特徴ですね。

はい。インテリアデザインの仕事を始めて9年目あたりで、イギリスやフランスから家具や照明を輸入する業務をスタートしました。インテリアデザイン部門の「アトリエ ファヴォリ」と、インテリアアイテム輸入販売部門の「サロン ドゥ ファヴォリ」があり、南青山のサロンで商品を見ていただけるようにしています。



南青山の予約制インテリアサロンは、石黒さん独自の軸のある美意識が形をとったもの。各ブランドのアイテムを組み合わせたシーンも素敵。

トム・フォルクナーのサイドテーブル「Lily」。天板がスチール、大理石、ブロンズのタイプもあります。© Tom Faulkner

どうして輸入販売事業を始めようと思ったのですか?

私はインテリアデザインの仕事をしながら、年に2、3回、欧州に行ってインテリアの視察や買い付けをします。現地のホテルなどで見かける、エレガントでいてすっきりしたコンテンポラリーなテイストのアイテムをお客様の物件に使いたかったのですが、日本ではなかなか見つからなかったんですね。そんなとき、面識のあった英国の家具デザイナーのトム・フォルクナー氏がプライベートで来日した際にお会いし、一緒に何かできたら……という話になったのが輸入をスタートするきっかけになりました。あっという間に物事が決まっていって、準備や対応で追いつくのが精一杯だった記憶があります。また、もとの輸入代理店さんが会社をたたむことになって引き継ぐような形になったブランドもあり、オープン時には6社を取り扱うことになりました。この8月末に英国のファブリックブランドがデビューするので、それで7社めになります。


確かに、どれもちょっと他では見かけないデザインですね。日本の住空間にハイセンスなアクセントを加えてくれそうです。

ありがとうございます。これらのアイテムを日本のお客様にもっと広めていくのが、私の使命だと思って日々がんばっています。最近、女性誌やインテリア誌などでも少しずつ取り上げていただけるようになってきました。

© Chesneys

石黒さんが惹かれるデザインに共通点があるとしたら、何でしょうか?

凛とした佇まいのあるものが好きですね。また、テイストがシックであろうと、また派手であろうと、組み合わせたときに美しさが発揮されるフォルムや色彩、テクスチャーを選んでいるような気がします。


© Curiosa&Curiosa